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Web技術や生活のログ

人生初めてのRubyKaigi2022に参加しました

2022年9月8日〜9月10日にRubyKaigiに参加してきました。 このようなオフラインでのカンファレンスは約3年ぶりでした。 学生からエンジニアになり心境の変化も大きいので、報告と参加して感じたことを書きます。

印象に残った発表

会社で予習して取り組んだのですが、それでも自分にとっては理解できないものも多かったです。 そのなかで特に印象に残った発表に触れたいと思います。

いきなりWASMの発表から始まるのが、このRubyKaigiの色をよく表している気がしました。 クックパッドのブースでプログラミングのクイズがありましたが、そこで早速WASMが使われていて本当に動くことが実感できました。

RubyRailsのコードに型をつけるgem_rbs_collectionの紹介とコントリビューションの具体的な方法が分かりました。 RubyKaigi全体を通しても型に関する発表は多かったので、注目されている分野という印象がありました。 Rubistはあくまで型は自動生成によってつけたいものであって、自分では書きたくないという強い意志を感じました。

RubyKaigiでは常連であるk0kubunさんの発表は正直全然わかりませんでしたが、勢いが凄まじく印象に残っています。 参加していた方に難しかったですと感想を言ったところ、RubyKaigiに何回も参加している人がやっと少しわかるというぐらいの高度な話のようでした。

初めてだったので内容を先輩に聞いたところ「知らないで見た方がいい!」と言われていたので、予習なしでみました。 すごく読みにくいコードや芸術性の高いコードなどプログラミングの純粋な楽しさを感じられる、プログラミングに初めて出会った時のような新鮮な気持ちを思い出すイベントでした。

会社で度々、記載した記事を紹介してくださっていたので、一方的にお世話になっている方でした。 Wiresharkというnetwork packet analyzerをmrubyで動かせるようにしたという話で、今関心のあるCTFの文脈で興味がある内容でした。足りないと思ったら自分で作る!というエンジニアの気概を感じました。 観客とのコミュニケーションが活発で、一番コミュニティからの愛のある発表でした。

Stringのエンコーディングの速度のボトルネックをframegraphを見ながら探索的に進めていく過程がまとまっていて、すごく勉強になりました。 ちょうど自分も仕事でパフォーマンスの改善を行なっていたので親近感が湧く発表でした。 発表内容だけ見るとスムーズに調査してるように見ましたが、実際にはかなり苦労する部分も多かったのがというの後日談の記事でわかってなおすごいと思いました。

imaizumimr.hatenablog.com

発表全体を通して、CPU周りの低レイヤーの知識が必要となる、かなり難しいものもありました。 会社の先輩に勧めてもらった黒曜さんのリアルタイムの要約Tweetがわかりやすく、理解が追いつかない時にすごくお世話になりました。

エンジニア同士の交流

主に suzumasaanzuさんと行動していることが多かったです。 特にanzuさんがRubyKaigiに参加していた多くの人と繋げてくださったおかげで、いろんな方と挨拶や雑談できました。

社会人になって初めて名刺交換(バトル)ができたのも良い経験になりました。

会社で講演してくださって開発者ブログ記事のレビューしてくださった松田明さんにも直接お礼が言えたのでよかったです。

tech.classi.jp

Twitterのアイコンのシールをマスクに貼ってフラフラしていたのですが、「ゴリラのアイコン見たことある!」みたいなコミュニケーションが生まれて、インターネットとリアルのつながりを感じました! Twitterでは変なこと言わないようにしつつ、ちゃんと発信することが大事だと思いました!

昼や夜ご飯は、エモリハウスの方や先輩の友人の方、フィヨルド関係者の方とご飯を一緒に食べる機会もありました。 Rubyコミュニティへの熱い思いを聞けたのが印象的でした。

最終日はpixivさん主催のDJイベントに参加しました。 他の会社の新卒の方や、昔からラジオで知っていた方とコミュニケーションが取れたので楽しかったですし、かなり刺激をもらいました。

DJイベント盛り上がる様子

ご飯

ご飯は会社の先輩がスポンサーをしてくれて、とてつもなく良い思いをさせていただきました。

津はうなぎをよく食べる文化らしく、朝ご飯で毎回鰻を食べました。うなぎって食べ飽きないんですね。。

会社でお世話になっているigaigaさんに高級松坂牛のすき焼きに連れてってもらいました。 20数年間の中で人生で一番美味しいお肉でした。 こういうものをまた食べられるように明日からまた頑張ろうと思えました。

全体を通して感じたこと

学生の時と発表の見方が変わった

学生の頃はこんな面白い技術があるんだとか、こんなすごい人がいるんだという感じで客観的な印象だけで終わっていました。 実際にエンジニアになった今感じたことは、次来る時までにはこの技術を理解できるようになりたい!という自分ごとに引きつけて考えている自分がいました。

会社の先輩がコメントが正しく自分の考えていることを明確にしてくれていた

RubyKaigiでの発表がすぐに日常の仕事に活かせるかは分かりませんが、純粋に技術を楽しむ気持ちやそれを試したくなる好奇心を感じることができました。

若手エンジニアから刺激を受けた

RubyKaigiでは若手の方も登壇されていたり、他の会社の新卒の方も多く 自分の裏テーマとしてこういった自分と比較的年齢が近い方の話を聞いて刺激を受けたいというのがありました。

直接話すと、仕事やプライベートを含めて尖ったものを持っていて、結構背中を突き飛ばされる感覚がありました。 入社してからそれなりにやってきたと思っていましたが、自分に全然まだまだ頑張れる伸び代があると素直に感じました。 少し視野が狭くなってたかも知れません。内側に閉じないでもっとガンガン外に開いていくことが大事だとあらためて感じました。

エンジニアコミュニティはやっぱり好き

元々自分がエンジニアになろうと思ったきっかけにも、コミュニティが好きというのがありました。 昔からずっとRuby界隈に参加されている方は、自分のコミュニティへの愛やもっと良くしたいという熱い思いをそれとなく感じました。 最近はコミュニティ活動に参加していませんでしたが、あらためて楽しいなと感じました。

今回のRubyKaigiで多くの方と話す機会がありましたが、これで終わりにしたくないです。 コミュニティや勉強会に、少しずつ参加していこうと思っています。

まとめ

全体を通してRubyKaigiは、プログラミングの楽しさを再認識したり、外の世界のエンジニアを知れたり、これから取り組むべき課題など様々な思いを感じることができるすごく貴重な機会でした。

貴重な機会をいただいた会社の諸先輩方や、楽しめるように気を配ってくださったあんずさん、RubyKaigi中に関わって皆様に感謝いたします。 ありがとうございました。