東京から名古屋までヒッチハイクした

よくみたら漢字間違ってる...

4日にヒッチハイクをしながら東京から名古屋まで行ってきた。知らない方の車に乗せてもらったのも、ちゃんと一人旅したのも今回が初めてだったので久々にすごく刺激的な経験ができた。

なぜやろうと思ったか

好奇心

GWが始まる前、会社の方に「時間があるので旅でも出たいんですよね〜」と話をしていた。そしたら先輩に、ヒッチハイクしたら?って話になった。その先輩はヒッチハイクを何度も経験していて、かなり推していた。そこでの出会いが仕事につながった経験もあるとのこと。その話を聞いて自分のテンションが上がったので、熱が冷める前にやっちゃおう!と思って始めた。

人生観を広げたい

1週間も連休が続くことなんて久しぶりだったので、自分の人生でやったことないことを挑戦したかった。思い立ったら自分で背水の陣を敷いてしまう時があり、今やらなかったら一生できないなと勝手に思っていた。また、いつもいるコミュニティの外の人とフラットに話せる機会が欲しかった。

下調べ

目的地は先輩や同期が住んでいる名古屋・大阪方面を狙って移動することに決めた。ヒッチハイクを始めるにあたり調査した結果、用賀のICから高速に乗せてくれる車を探すやり方と一般道から入れるSAから始めるやり方の2択があることが分かった。用賀はヒッチハイクの聖地と呼ばれているらしい。

kiblog.hatenablog.com

場所が行きやすく気軽に始められるが、なかなか停まってくれる車が少なく難しいとのこと。SAだと比較的やりやすいとのことなので、海老名SAまでは電車で行ってそこから始めることにした。前日にスケッチブックとマジックペンを買った。

当日、海老名SAから始めるまで

電車とバスを乗り継ぎで12時過ぎあたりに海老名SAに着いた。GWだからめちゃくちゃ混んでた。とりあえずお腹空いたので海老名メロンパンを食べて腹ごしらえをした。

いざやろうとするととても恥ずかしい。10分ぐらい散歩しながらもじもじ。スケッチブックに行き先を書くのもみられないようにコソコソ隠しながら書いてた...苦笑

しばらくしてここまできたのでせっかくきたので、やるしかないと決心した。それでも知らない人の前でスケッチブックを出してみられまくる体験は人生でそうそうないし、メンタルへの負荷がかなり高い。5分ごとストップウォッチを設定して、タイマーがなるまでスケッチブックを掲げて我慢できたら、SAで美味しいものを食べるというマイルストーンを置きながらやる作戦で行った。

1台目 海老名SA 〜 富士川SA

スケッチブックを掲げてものの3分経たないうちに乗せてくれる方が現れた。こんなに一瞬で見つかるなんて思わなくて、正直めちゃくちゃびっくりした。乗せていただいた方は20代の男性で、ワゴンを借りて引っ越し作業をしている最中で途中のSAまでなら乗せてくれることになった。お話を聞いたら、後輩がヒッチハイクをしたことがある方がいたとのことだった。

ヒッチハイクを乗せてくれる方は、好奇心がかなり強い方か、自分がヒッチハイク経験者か周りに経験者がいる方が多い気がした。

その方は元々コンサル系の会社に就職した後に、独立してマーケティング系のサービスで起業をされていた。起業は始めるのは割と簡単だが、それを事業として成立させることが大変らしい。投資家から資金調達して、一定期間内に利益を上げることを担保しないと事業が終わって負債だけ残るという厳しい世界だと分かった。聞いてるだけでプレッシャーが強く、それを一人でやっているとのことでシンプルに尊敬した。出てくる金額も何千万や何億という普段の生活ではお目にかかわらない単位だったでちょい震えた。薬局のコンサルも関わったことがあるらしく、少し接点もあったので話が盛り上がった。

他にも、サウナの魅力や相席食堂の渡部陽一の回が面白い話、一人暮らしで築浅コンクリートの打ちっぱなしの家はやばいこと、メンタルヘルスは大事等々、ずっと楽しくお話しができた。2時間近く乗せてもらったが、あっという間の時間だった。ありがとうございました。

2台目 富士川SA 〜 日本坂PA

富士川SAは海老名SAより人が少なかったが、15分程度で乗せてくれる方が見つかった。その方々は10代の3人組のお兄さんで、ヒッチハイクしてる自分を面白がってくれて乗せてくれることになった。GWは熱海でナンパがてら旅行しに行っていたらしく、帰りに静岡のさわやかでハンバーグを食べて帰る途中だった。めちゃくちゃ元気で車にスピーカーが積んであった。好きな曲流していいと言われたので髭男をリクエストしたら流してくれて嬉しかった。

他にもいろいろ話したが、内容が結構際どいのでここではあんまり書けない。もし興味ある方は言っていただければ、会った時にお話しします。1時間ぐらい乗せてもらい、近くの日本坂PAで下ろしてもらった。ありがとうございました。

3台目 日本坂PA 〜 愛知県岡崎駅

ここが一番苦戦した。人が少ない上に、なんとなくの肌感として乗せてくれる気配を感じない。結局1時間ぐらい滞在することになった。1台目に乗せていただいた方のヒッチハイク経験者の後輩は車が見つからなくて山1つ超えたらしいと言っており、少し不安が募った。幸いなことに歩いて30分ぐらいのところに駅がありそうなので、最悪そこに乗れればいいかなと思っていた。

途中おじさんが頑張れって話しかけてくれたのが嬉しかった。

18時までに車が見つからなかったら暗くなるのでデットラインとしていた。残り時間も少なく厳しそうだったが、ご夫婦の方が話しかけてくれた。その方々は愛知県まで戻る予定なので、岡崎駅までなら送れるよと行ってくれた。喜んで乗せてもらうことにした。

話を聞いたところ、以前も一度大学生の兄妹をヒッチハイクで乗せたことがあったらしい。しばらく遠くから様子を見ていたそうで、乗せてくれることになった。女性の方は昔海外でバックパッカーをやっていたことがあるらしい。それに影響を受けた友人が少し危険な思いをしたらしく、ヒッチハイクをしている自分は心配になったとおっしゃっていた。

女性の方は元気で積極的にいろいろ話しかけてくれる気さくな方で、男性の方は温厚で程よく肩の力が抜けてるウィットに富んだ方だった。車でいろんなところに出かけることも多いそうで、話しながら休みの日に色んなところに出かけるのは自分が思う理想的な関係性だなと思った。愛知県は車社会で成人すると普通に1人1台車を持つ文化らしい。豊明市豊川市みたいな場所だと電車も本数が少ないため、車がないと生活できないとのこと。他にも愛知県の名所として犬山城熱田神社を教えてもらったり、大学で学んでたことと自分の仕事が全然関係ないこと等々、多くの話をさせていただいた。3時間以上乗せていただき、ほんとあっという間で充実した時間だった。21時ごろに岡崎駅に着いた。ありがとうございました。

名古屋に着いてから

22時過ぎに名古屋駅に着いた。

時間も遅かったので名駅前でラーメン食べて、ウェルビーに泊まった。地味にカプセルホテルも初めてだったで上の人のいびきがうるさかったが、疲れてたので一瞬で寝られた。

次の日は、ヒッチハイクで乗せていただい方や先輩、同期に聞いておすすめされたところに行くことにした。

名古屋市科学館

大地のハンター展というまさに自分のために開催しているイベントを発見したのでみた。ビースターズとコラボしていて面白かった。

熱田神社

写生大会をしていた

矢場とん味噌かつ

開店してすぐに行ったのに、めちゃくちゃ並んでた。

  • 親子丼

駅地下の親子丼

美味しかったが、おすすめされたところ多分ここじゃない気がした。

一つ一つの場所が割と遠く、歩きまくった。

帰りは流石に疲れたので、新幹線で東京へ戻った。確かに車必須だった。

終えてみて

車に乗せていただいた方は皆さん全然違う生き方をしていて、色んな人生やキャリアがあった。しかもそれは目標を立てて計画的に組み立てる訳ではなく、運も絡んでいて突発的に変化するものだと感じた。これは自分の人生を顧みても、納得がいくことだったが、今回色んな人の話を聞いて余計その思いが強くなった。これからのキャリアを考えてみると、今はまだまだエンジニアとしてペーペーだし、今は恵まれた環境でやりたいことがたくさんあるので、先のことはあまり考えてない。ただ自分の3年前と比較してわかるように、3年後に何をしているか分からない。自分がやらないといけない事は、これから来るであろうチャンスをしっかり掴めるような心持ちと、日々挑戦できる失敗を恐れない積極性だけを忘れないことだと思った。

プライベートでは、自分の理想の夫婦関係を見つけられてちょっとほっこりした。休みの日に一緒に色々経験しながら、色んな感情を共有できるのって素敵だと感じた。

また、意外となんでもやればできると少し自信に繋がった。1年前の自分なら絶対やりたくないって思ってただろうし、何がきっかけで自分の行動が変わるか分からないのでその時の気持ちと勢いは大事だと感じた。経験則としてチャンスや転機は人が運んでくると思ってるので、今後もご縁を大切にしたいと思わせてくれる旅だった。

久々に刺激的でやってよかったと思う経験だった。乗せていただいた方やヒッチハイクを進めてくれた先輩、おすすめのお店を教えてくれた同期の方々、ありがとうございました。